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「大企業による新規事業」のリアル

なぜミスミは製造業に変革を起こす新規事業を伸ばせているのか──吉田氏が語る、失敗を積み重ねた先の成功

第14回 ゲスト:株式会社ミスミグループ本社 吉田 光伸氏

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何度失敗しても新規事業に挑戦し続けられた理由

吉田:meviyは、製造業における「労働生産性改革」を実現するサービスです。というのは、従来だと機械部品を調達するときは、非常に長い時間と手間がかかっていたんですよ。たとえば工場のラインで動く1500点程の機械部品から構成される専用装置を作るケースでいうと、部品の見積もりを取るために、1500点の機械部品すべての図面(設計図)を作成する必要があります。1つの図面を描くには30分はかかりますから、優秀な設計者でも30分×1500枚で約2ヵ月要します。また、こういった機械部品は価格があってないようなものなので、相見積もりを取る必要があります。しかもいまだにメール等ではやりとりできない工場も多いため、FAXを使ってやりとりするんです。その後、見積もり回答に1週間かかり、発注先が決まったらやっと製造、2週間ほどして納品となるんです。

 ミスミはそれをカタログで簡単に注文できるようにしたことで成長してきましたが、800垓のバリエーションがあったとしても、すべての部品を網羅できているわけではありません。必要な部品がすべて納品されなければ次の工程に進めないので、結局工期全体を短縮することはできません。この課題を解決するために、meviyでは設計データをアップロードするだけで、AIが価格と納期を即時に見積もり、最短即日で出荷できるようにしています。

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フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

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