SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

ジョブ型人材マネジメントとは

ジョブ型人材マネジメントでの「評価」「処遇」「任用」──メンバーシップ型との比較から考えるキャリア

第3回

  • Facebook
  • X
  • Pocket

メンバーシップ型とジョブ型との比較にみる「Work in Team」と「Team Work」の違い

メンバーシップ型における「ワーク・イン・チーム(Work in Team)」

 チームワークは人材マネジメントの領域においては頻出用語の1つとなる。この言葉は、組織のバリューや評価項目の設計、人材のアセスメント等で多用される。裏を返せば、チームワークは“思考停止ワード”であり、誰もが即座にわかったつもりになる言葉である。

 メンバーシップ型の組織におけるチームワークのイメージは、構成員であるメンバーが主体となる。同じ組織に属するメンバーが集う所属部署(チーム)の形成や維持が「主」であり、ワーク(ジョブ)および前提となる目的やゴールは「従」となりがちである。

 メンバーシップ型の「チーム」と「ワーク」の関係を整理すると下図のようになる。

メンバーシップ型のWork in Team

 筆者が外資系人事コンサルティング会社に勤務していたとき、何かの場面で外国人の同僚が次のような発言をしたのを鮮明に覚えているが、言い得て妙である。

「多くの日本の組織ではチームワークを重視している。でも、実態はワーク・イン・チーム(Work in Team)という感じだよね」

 このメンバーシップ型でのワーク・イン・チームでは、メンバーシップ型スキルを持ったメンバー同士が、相互に目配せ・気配りしながら相互に補うことが可能だ。しかし、同じ場所で、同じ時間、同じ情報を共有するからこそ有効なところもあり、リモートワークが浸透し、プロジェクトベースの業務が増える昨今にあって、限界もあるところである。

ジョブ型における「チームワーク(Team Work)」

 ジョブ型におけるチームワークは、目的やゴールをベースにジョブを明確化し、ジョブの組み合わせによりチームが構成される。チームワークという言葉の順番のように、チーム(組織)ありきのワークではなく、目的・ゴールから逆算し、事前に設計したワーク(ジョブ)の集合体としてのチームとなる。ジョブ型のチームワークをイメージすると下図のようになる。

ジョブ型のTeam Work

 ジョブ型の人材マネジメントにおける評価・処遇・任用を考えるにあたって、このジョブ型とメンバーシップ型の働き方の違いをイメージしたうえで、次頁から読み進めてもらいたい。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
評価の違いは「相対か、絶対か」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
ジョブ型人材マネジメントとは連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 義一(ヤマダ ヨシカズ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング