評価の違いは「相対か、絶対か」
メンバーシップ型における「相対的な評価」
人事コンサルタントとしてクライアントから受ける相談のなかで、最も答えに窮するものの1つが「目標管理制度(MBO)」である。その内容は主に、「どうすればMBOは目的・狙い通りの運用ができるのか」というものだ。
マネジメントを発明したとされるドラッカーが提唱したMBO。多くの日本企業におけるMBOの運用は、組織の目標やゴールを共有したうえで、メンバーたる部下が期のはじめに自発的に目標を設定し、主体的・自律的に遂行するという仕組みである。人材マネジメントがメンバーシップ型の日本企業においては、以下のような運用が多いのではないだろうか。