「両利き」ができる社長を育成する鍵はマインドの転換
日置:「両利き」はどうしてもイノベーションの話になりがちですが、「両利き」を意味するambidexterityの概念を経営学に最初に取り入れたと言われているロバート・B・ダンカンは、組織論として展開[2]しました。組織をリードするCxOマネジメントチーム自体が「両利き」の感覚を持って実践できなければ、組織としての「両利き」はできませんよね。それを自分ひとりでやるのは難しいですが、自分が深化型なら探索型のメンバーをチームに入れるとか、チームの機能として「両利き」ができるようにリソースアロケーションをする必要があります。
中島:それをしない会社は生き残れないと思います。というのも、トランスフォーメーションを実行する人材とオペレーションを最適化する人材は、やはり違うからです。