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両手を使ったプロトタイピング思考

アイデア創出プロトタイピングは“メニューを決めない料理”──思考のフレームの影響と身体性との関係とは

第3回

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「アイデア具現化プロトタイピング」のデメリット

3:「思考のフレーム」を超えるアイデアが生まれにくい

 しかし、デメリットもあります。それは、アイデアを考えるために“まず頭で考える”ということです。私たちの頭のなかには、いつの間にか「思考のフレーム」ができています。たとえば、「そうめんと言えば夏だ」「女子はインスタ映えが好き」「高いところから落ちるとケガをする」などの考えです。「思考のフレーム」は私たちが生きていくうえでは役立つフレームなのですが(ケガをすることが分かっているから、高いところから落ちないようにする)、新しいことを考えるときには邪魔になる場合もあります。

 アイデア発想の際に、ブレストで自由な発想をしたとしても、最初の数個~数十個のアイデアは誰でも考えつくような当たり前のものしか出てこないということがあります。そのような場合、「思考のフレーム」が無意識にアイデア発想に制限をかけてしまっているのです。ブレストの価値は個人の「思考のフレーム」を超えることにありますが、実際は複数人でブレストをしても、その複数人の「思考のフレーム」が無意識のフレームとなっていることが多いのが実状です。「アイデア具現化プロトタイピング」はアイデアを“まず頭だけで考える”ため、この「思考のフレーム」の影響を比較的受けやすく、プロトタイピングをしても既に持っている思考のフレーム内でのアイデア検証にとどまる、という傾向があります。

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この記事の著者

加藤 夏来(カトウ ナツキ)

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