「部門単位」ではなく「価値単位」でのアウトプットが日本企業の強みだった
宇田川:マネジメント層の中には、「昔はこんなに縦割りじゃなかった」とか「もっと自由闊達に、部門を超えて議論していたのに」と言う人が結構いらっしゃるんですよ。ライオンさんにも、そういう問題意識があったんでしょうか。
松本:そうですね。事業部制を敷いてきたことで、それぞれがひとつの領域を担っているという意識が高く、昔と比べて組織の壁が高くなった感覚はあります。新しいことをするには壁を壊さないと、という意識は経営層も含めて強いと思いますね。