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東急、移動や働き方のニーズ探索と定期券保有の付加価値創造を目指す「DENTO」実証実験の結果を発表

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 東急は、1月13日から4月28日まで実施した、より自由で豊かな東急線沿線での働き方を実現する新たなサービス実験「DENTO」の結果と今後の展開を発表した。

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 この実証実験は、田園都市線在住の都心通勤者を主なターゲットとして、ユーザーが状況に応じた最適な移動手段と就労場所を選択できることによる、コロナ禍で変容した移動や働き方のニーズ探索と、東急線の通勤定期券所有者への限定サービス提供による、定期券保有の新たな付加価値創造を目指すもの。

 実証実験では、LINEの友だちは18,287名、会員は10,203名が登録し、チケット総購入数は22,706枚だった。東急は、利用実績に加え、各チケットの購入ごとの任意のアンケートへの回答から、以下のように考察している。

1.快適な都心通勤を実現する移動サービス:発着エリア・サービス利用時間帯の拡大が課題

 田園都市線郊外と都心を結ぶ高速バス「サテライトビズライナー」は、夕方の復路ニーズも確認できた一方で、平均客席稼働率が1割弱にとどまった。また、都心から横浜市青葉区内の自宅を結ぶ「相乗りハイヤー」は、利用者の評価は高かったものの、利用総数は低迷した。アンケートでは、発着エリアやサービスの利用時間帯の拡大を希望する声が多く、また認知度向上にも課題があった。これらを参考に、今後のサービス設計を検討していくという。

2.自宅周辺で快適に楽しくテレワークできる就労環境の提供:リピート率約50%となりテレワークニーズを確認

 田園都市線たまプラーザ駅以西を中心に全8店舗にて展開した結果、田園都市線沿線在住の30~50代男性を中心に利用され、リピートユーザー率は約50%と、郊外でのテレワークニーズを確認できた。カフェや商業施設内に新設したテレワーク拠点の利用では、家族とともに施設を訪れる利用者も多く、これまでにない新たな働き方や施設の利用方のニーズも確認できたという。

3.移動目的および体験価値の提供:100円乗り放題チケットによる移動や施設利用促進効果を確認

 合計2万枚以上購入された定期券保有者限定サービスである100円乗り放題チケット(東急線ワンデーパス、東急バス1日乗車券)は、購入者の48%がチケットの購入により予定外の外出を行い、また45%は東急グループ施設を利用するなど、交通費割引による移動や消費促進効果をアンケートにて確認できた。アクティブクーポンの利用も2,000枚を超え、利用アンケートから、57%の利用者が定期券保有満足度が向上したと回答したほか、100円乗り放題チケットがその向上に最も寄与したことが分かった。

 東急は今後、実証実験の結果を踏まえて、ポストコロナを見据えた、郊外地区の「職」「住」「遊」をシームレスにつなぎ、移動をはじめとしたサービス開発を行い、利用者に利便性・快適性を届けることで、激変する環境の中でも「選ばれ続ける東急線沿線」の実現を目指すとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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