“従業員ありき”のパーパス策定プロセス
永井:パーパスの策定により、従業員の皆さんが動きやすくなったというお話がありましたが、実際の策定のプロセスについてはいかがでしょう。インターブランドジャパンさんとの議論の中でも、たとえば「赤ちゃんだけにフォーカスしていいのか」といった問題提起があったのではないかと想像しますが、策定まではスムーズに運びましたか?
北澤:わりと早い段階で「これでいこう」と決めることができました。ブランドを更新するプロジェクトの中では、社内(の幹部)にもインタビューをしましたが、誰のためのブランドかという質問では必ずと言っていいほど「赤ちゃんのためのブランド」だと口を揃えます。「世界を赤ちゃんにやさしい場所にする」には、私たちの想いが強く反映されていると思います。