三社は、ユーザー自身が気付かない心の変化を「Happiness Planet」で検知し、精神状態が悪化する前に自身に合ったサービスに誘導する仕組みを検討していく。
「Happiness Planet」アプリは、身に着けたスマートフォン内部の加速度センサーにより身体の動きを捉え、「周りの人たちを活性化し、共感を生み、幸せを高める行動」パターンの身体的な動きをしているかどうかを検知。本人も自覚しないほど小さな身体の揺れから、人やチームの状態を客観的に示す指標である「ハピネス関係度」を算出する。
「ハピネス関係度」の測定は本来、従業員の前向きな心を引き出すことを目的に、業務時間中に使用し「周囲を元気にする度合」を測定することを前提としているが、損保ジャパンの従業員のうち、未就学児を育てるワーキングマザー約60名を対象に、業務時間外の「ユーザー自身の幸福度の測定」にも応用できるか検証することを目的とした実証実験を実施する。実証実験では、対象者が2週間の期間中、毎日3時間アプリで業務時間外における「ハピネス関係度」を測定。加えて、具体的な3時間の活動内容やその時の感情、心の余裕などについてアンケートに回答し、測定した「ハピネス関係度」との相関を検証するという。
この実証実験の結果を踏まえ、損保ジャパン、日立、ハピネスプラネットは、「Happiness Planet」で心の状態を検知し、女性のQOL向上に寄与するサービスを開発、提供することで、「女性が安心して働くことができる社会」の実現を目指すとしている。