米国セールスフォース・ドットコムの会長兼CEOであるマーク・ベニオフは次のように述べている。
「どこからでも仕事ができる世界を実現する先駆的なデジタルプラットフォームのSlackが、CRMのトッププロバイダーであるセールスフォースの一員となることを嬉しく思います。SalesforceとSlackは共に、エンタープライズ・ソフトウェアの今後を形成し、お客様と従業員の成功をどこからでも実現可能とする『デジタル本社』を創造していきます」
SlackのCEO兼共同創業者であるスチュワート・バターフィールド氏は、次のように述べている。
「私たちは、どこでどのように働くかを今一度考え、再構築するという、またとない機会を得ています。SalesforceとSlackは、このデジタルファーストの世界への歴史的な移行を主導していく立場にいます。今後の展開に、大いに期待しています」
ビジネスの成功をどこからでも実現可能とする『デジタル本社』創造のための買収
働き方が激変したこの一年で、従業員、顧客、パートナーをデジタルでつながなければ、企業は生き延びることができないことが明らかになった。企業の本社は、大都市中心部の一等地ではなく、クラウドの中にある、と述べている。すべての企業、すべての業界は、デジタルファーストの顧客、従業員、パートナーの体験を最適化する必要がある。これからの働き方について、今一度考え、再構築するまたとない機会ととらえ、SalesforceとSlackの統合で、新しい仕事の世界のためのビジネス・オペレーティング・システムの創造を目指すとしている。
世界No.1のCRMであるSalesforceによって、企業はどこからでもセールス、サービス、マーケティング、コマースのアプリケーションを活用しビジネスを推進することができる。Slackは、これまでもビジネス・コミュニケーションのための先駆的なデジタルプラットフォームとして、働き方を変えてきたという。SalesforceとSlackは共同で、「Slack-first Customer 360」を提供。これにより、企業はビジネスに関する信頼できる唯一の情報源を得ることができ、従業員、顧客、パートナーと日々の業務で使うアプリケーションが単一に統合されたプラットフォームを手に入れることができるという。また、SalesforceとSlackが統合することにより、ソフトウェア業界で最もダイナミックな2つのコミュニティが集結し、広範なエコシステムが構築され、次世代のデジタルファーストなアプリケーションやワークフローをビジネスに提供することができるとしている。
SalesforceとSlackは、企業や働き方にすでに大きな変化をもたらしているという。例えば、IBMの38万人の従業員は、Slackを使用して共同作業を行い、Salesforce Sales CloudとService Cloudとの連携した数多くのワークフローによって、場所や時差を超えたカスタマーサクセスを実現している。
セールスフォースの一員となったSlackは、人々の仕事をよりシンプルに、快適に、有意義にするミッションを加速・拡大。Slackは引き続きCEO兼共同創業者であるスチュワート・バターフィールド氏の指揮の下、今後もSlackブランドとして運営され、その使命、顧客、コミュニティに注力していくと述べている。