フィジカルインターネットが倉庫スペースの有効活用を可能にする
近年、「フィジカルインターネット」という言葉を耳にします。デジタルインターネットから着想を得たコンセプトで、デジタル信号がパケット化されてルーターを経由して受信者に届く考え方を、フィジカル(物流)に適用したものです。IoT、AI技術、デジタル技術等を活用することで、在庫、倉庫スペース、車両の空き情報などを見える化し、「規格化された容器」に詰められた貨物を、複数企業の物流資産(倉庫やトラック)で保管、輸送する共同輸配送システムを目指しています。
約130の企業・研究機関等が参画するALICE(欧州物流革新協力連盟)は、産学連携をしながら2030年のフィジカルインターネットの実現を目指しています。フィジカルインターネットは欧州で先行する将来の物流の先進的な考え方です。