“10年計画を毎年描く”という企業文化
宇田川:日本の大企業の多くは90年代にバブルの清算のために選択と集中を余儀なくされ、イノベーションが止まってしまいました。その不良債権処理がやっとおちついた2000年代中盤から、再びイノベーションを起こそうという雰囲気になっています。でも、15年のブランクってすごく大きいですよね。完全にイノベーションの火が消えてしまっていて、再点火するのがすごく難しい。
本来は点火した火に薪をくべ続け、途絶えさせないことが重要だったのだと思うのです。その点で、亀田さんはどういう役割を果たされていますか。