三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMBCグループ)とマイクロソフト コーポレーション(以下、マイクロソフト)は、顧客に革新的なデジタルサービスを提供するために、クラウド分野における複数年にわたる戦略的提携を締結したことを発表した。両社は、SMBCグループのデジタルトランスフォーメーションを加速するとともに、日本および世界における業界の変革を推進するために、様々な革新的ソリューションの提供を共同で行っていくという。
このパートナーシップを通じて、SMBCグループは、Microsoft Azureを活用した、IT環境のモダナイズ、ミッションクリティカルなワークロードのサポート、そして、最終的には顧客と従業員に対する体験の提供により、グローバルなビジネスの拡大を目指す。
SMBCグループは、マルチクラウド戦略とハイブリッドクラウド戦略を進める中で、Microsoft Azureを優先的クラウドプラットフォームとして選択し、Azure Virtual Desktop、Azure Batch、Azure Kubernetes Servicesなどのサービスを活用して、自社のIT環境とワークロードのモダナイズとAzureへの移行を進めていく。また、Microsoft 365とMicrosoft Teamsによる、全社員に向けた多様な働き方や組織横断的なコラボレーションを支援する環境を提供していくという。
また、今回のパートナーシップでは、SMBCグループの従業員のデジタルスキル向上にも取り組む。マイクロソフトは、自社の全社的スキル向上の取り組みを活用して、SMBCグループのクラウドとセキュリティ関連のトレーニングを拡大し、高度なデジタルトランスフォーメーションの実践的なトレーニングを提供することで、グループ全体の技術的専門知識の強化・拡大を支援していく。
この提携の一環として、SMBCグループは、アジア太平洋地域におけるデジタル取引とサプライチェーンファイナンス分野のイノベーションを推進していく。エンベデッド・ファイナンス(組み込み型金融)の分野では、Microsoft Azureを利用してデジタルを活用した貿易実務とサプライチェーンファイナンスでの変革の推進を目指し、これらのサービスをまずアジア地域で展開し、その後に全世界で展開していく計画だという。
長期的には、両社は Microsoft Azureを活用したグリーンファイナンスやサステナブルファイナンスのソリューション支援で協力し、脱炭素化関連の取り組みも行っていく計画だとしている。