New Relicは、物流の課題を解決するクラウドサービスを提供している207(ニーマルナナ)が、同社のクラウドサービス「TODOCU シリーズ」にオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic One」を導入したと発表した。
207は、物流のラストワンマイル領域に焦点を当て、物流現場の課題解決に寄与するクラウドサービス「TODOCU シリ ーズ」を提供している。同サービスは、受け取り人向けの「TODOCU」、配達員向けの「TODOCU サポーター」、配送事業者向けの「TODOCU クラウド」から構成され、荷物の到着を待たなければならない不自由さや、再配達に象徴される配送業務の非効率性、アナログな業務手順への依存といった物流業界の課題解決に取り組んでいるという。
今回のNew Relic One導入により、TODOCU サポーターは専用のスマートフォンアプリで手軽に操作できるようになり、再配達の解消など配送業務の効率化を実現するとしている。207が行ったユーザー調査によれば、TODOCU サポーター使用前後を比較すると平均で、1時間あたりの配送完了件数が188.9%増加し、月あたりの収入は5~12万円アップしたという結果も出ているという。
今後はNew Relic Oneを活用することで、API連携のボトルネックを可視化し、アプリケーションプロセスとコード上の改善点を素早く特定できるようになるとしている。
また、特定の配達員でエラーが繰り返されるような事象に対しても、ログデータとAPMで収集したデータを関連づけて原因を特定し、問題解決の工数と時間を短縮。207ではこれらの効果により、ユーザーの利用体験に影響するシステム不具合の検知から復旧までを迅速化するとともに、アプリケーション開発のスピード化と高品質化の両立に成功したと述べている。