ソニーネットワークコミュニケーションズとポーラによって設立されたヘルステック企業SOULA(ソウラ)は、企業・団体に向けたヘルスケアサービス導入を支援するツールとして、スマートフォン用アプリ「SOULA pie(ソウラ パイ)」を7月4日より提供する。
同アプリは、食事・運動・睡眠・肌ケアを領域に、アプリユーザーが選ぶプログラムに沿って、記録・分析・アドバイス・レシピなどリコメンドを提供する仕組みづくりを目指しているという。
また、アプリ利用を通じて蓄積されるユーザーの属性や傾向を把握するための管理ツールを、企業・団体に向けて提供。 企業・団体は、メインアプリとしての活用、もしくは既にユーザー向けサービスを保有している場合は、SOULA pieをその一部として利用でき、その先にいるユーザーがヘルスケアを習慣化しやすい環境づくりをサポートするとしている。
同アプリについて、SOULAは市場の活性化に向け「企業や団体が個性を出しながらも、参入障壁を低減できるインフラと、信頼性の高いコンテンツの提供が不可欠」と考え、開発に至ったと述べている。サービス概要は下記のとおり。
アプリの仕組み
SOULA pie は、マルチテナント方式を採用しており、企業・団体ごとにユーザーへの発信が可能。また、企業・団体ならではの独自コンテンツ(レシピなど)を活用したり、それらとSOULA pie標準コンテンツを組み合わせたりすることでサービスを構成でき、アプリでありながらも一定の自由度をもってユーザーへ提供できる設計となっている。
加えて、定期的なコンテンツのアップデートや、アプリの利用を通じて蓄積されるユーザーの属性・傾向を、管理ツール(Webアプリ)を通して提供することで、企業・団体のマーケティングやサービス進化をサポートするという。
このように、企業・団体がそれぞれの目的に合わせてアプリに特色を出しながら、ヘルスケア機能を効率よく立ち上げられる仕組みを提供することで、ヘルスケア市場の活性化に貢献するとしている。
アプリ機能
ユーザーが選択したプログラムに応じて、食事や運動の記録・分析・アドバイス・リコメンドを提供するほか、コラムなどを通じて情報提供も定期的に行っていく。プログラム内容やレシピ、アドバイスなどは、SOULA pie標準があるものの、企業・団体側で独自のコンテンツを設定することもできる。
下図左より、
- プログラム選択
- ホーム画面
- 食事画像解析
-
食事内容の栄養計算結果やスコア
※厚生労働省基準に準拠した栄養素基準値を設定(SOULA pie標準プログラムの場合)
-
食材やレシピのおすすめ
※上記基準値をもとに、栄養素の過不足などにより、専門家や管理栄養士が監修したアドバイスやリコメンドを行う(SOULA pie標準プログラムの場合)
- 運動習慣の見える化
外部連携について
SOULA pieの提供にあたっては、DELISH KITCHENを運営するエブリーと業務提携。食事・運動の記録から導き出す一人ひとりに必要な栄養素をもとに、DELISH KITCHENのレシピを厳選して提案していくほか、今後は食事・運動にとどまらず、睡眠や肌ケアも含め、より包括的なサービスを展開していくことを踏まえて、新たなレシピの研究・食を通じた情報発信に取り組んでいくという。