オンライン・コラボレーション成功のための4つの条件
本書はオンライン・コラボレーション実現のための要素をいくつか述べており、次のようにまとめることができそうだ。これらの条件を満たせば、そのオンライン・コラボレーションは大きく育つ余地があると言える。一方、条件を満たさないとすれば、そのオンライン・コラボレーションの発展は難しいと言える。
1. 共有プラクシスがあること
「共有プラクシス」とは、集団が一定の知識やテクニックの体系を共有することを指す。つまりは同じ判断基準を持つことだ。例えばチェスや数学、プログラム開発のように、全員が同じ方向を向いて進めればよい。一方で政治や芸術のような正解のないテーマでは、解消不可能な意見の不一致がコラボレーションを破壊する。