「自社の強み」と「時代の流れ」の交差点に着目
イノベーションの起点となるもう1つの発想は「自社の強みを理解すること」だ。センサーに強みをもつ企業であるオムロンにとって、新規事業のヒントは「流れが発生するところ」にあるという。例えば人の流れに着目し自動改札機を、車の流れでは自動信号機を、そして血液の流れでは血圧計を開発した。このようにオムロンは「流れ」に着目し、イノベーションを起こしてきた。
現在は「新しい流れ」が起きているという。これまでと違い社会的課題は複雑化しており、1社で太刀打ちするのが難しい。そのため複数社がアライアンスを組むことが必要だと竹林氏は考える。そして、新たに着目しているのが「データの流れ」だ。