母として、起業家として「トレードオフ」を解消
永井:井出さんご自身のキャリアについても伺いたいです。起業家であり母でもあることから来る、キャリアの面でのトレードオフとどう向き合っていますか?
井出:子供がいる中で起業へ踏み切ることへの葛藤はありました。失敗したらどうしようという不安もありました。一方で「自分が今抱えているこの課題を解消するためだったら情熱を注げる」「もしダメだったとしても後悔しないだろう」とも思いました。夫に相談したら「アメリカだったら失敗した人の方がお金を貸してもらえるよね」なんて答えが返ってきて、どうやら反対はしていないようだな、とも思いました。