導入のきっかけは危機感
企業がオープン・イノベーションに目覚めるのは、赤字決算や売上減少により社内全体で危機感が強まったときだ。開始時はトップが旗を上げ、現場のやる気と推進チーム・機構という要件が揃ってはじめて動き始める。
たとえば、東レは2002年の赤字をきっかけに自前主義を捨て、研究開発体制のオープン化を一気に進めた。役員が研究所を訪ねて研究員と議論するなどして自社に合うオープン・イノベーションのスタイルを探った結果、「自社コア技術に周辺技術を補完する際に効果的」との結論を導き出した。
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