DXが加速するLTV経営
では目指すLTV経営のためのDXとして、具体的にどのようなことに取り組んできたか。相田氏は大きく次の3つの事例を挙げた。
①オンライン出店プラットフォーム——取引先開発のDX
共創投資先のカウンターワークスと協業し、オンライン出店プラットフォーム「OMEMIE」を構築。出店に関する問い合わせ〜契約をすべてオンライン、スマホベースで完結できるようにした。併せて、定期借家契約自体もそれまで18項目あった経費項目を1項目にまとめるなど、徹底してシンプル化。こうして新規取引先開拓をプル型で取引先側から問い合わせてもらう形にした結果、現在までに220件の新規出店が実現したという。うちリアル店舗初出店というテナントが全体の5割、マルイに初めて出店するテナントが9割と、質的変化を起こすことにも成功している。さらなる「イベントフルな店」化に向け、今後は常設定借区画に関しても対応していく予定という。