アビームコンサルティングは、投資家への適正な企業価値の理解促進や経営管理の高度化に向け、企業の非財務活動を通じた社会的インパクトを金銭価値に換算する「インパクト加重会計(IWA:Impact-Weighted Accounts)」を用いた支援を開始する。
企業が開示している非財務情報の多くが、従業員や環境に与える影響を明らかにできていないという同社。インパクト加重会計を用いることで、企業が社会や環境にもたらす社会的インパクトをプラス面とマイナス面から総合的に捉え、金額で可視化。企業を評価する指標である売上収益やEBITDAとの比率を算出することで、他社および他製品との比較や経年比較などを実施していくという。
また、インパクト加重会計の対象の一つである「従業員インパクト会計」の算出にあたっては、同社作成の簡便法モデルを用いることで、企業の雇用を通じた従業員や地域に与える社会的インパクトを金額換算する。その結果、自社の非財務価値を定量的に可視化し、投資家に対する企業価値の理解促進に貢献するとしている。