東芝デジタルソリューションズ、人物の検出や骨格推定など可能な映像解析AIモデルを提供開始

2022/11/15 15:00

　東芝デジタルソリューションズは、東芝アナリティクスAI「SATLYS（サトリス）」の新商品として、映像解析の学習済みAIモデル「SATLYS 映像解析AI」を、11月14日から提供開始した。

　SATLYS 映像解析AIは、人物や物体の検出および追跡、骨格推定などの学習済み映像解析AIモデルをクラウドサービス（クラウドAPI）で提供するほか、オンプレミス用SDK（ソフトウェア開発キット）でも提供。同社が検証したAIモデルを使用することにより、新たなAIモデル開発が不要となり、AIによる映像解析機能をアプリケーションにタイムリーに組み込むことが可能だという。

　また、AIモデルがカメラに依存しないため、既設カメラの映像を活用できる。同社は、顧客の業務課題と目標を明確化するデジタルコンサルテーションや、PoCによる事前検証サービスとともに同商品を提案するとしている。

　SATLYS 映像解析AIにおけるAIモデルの特徴は以下のとおり。

人物／物体検出・追跡：映像内の人物や物体を検出し、対象物（人、自転車、車など）ごとに追跡。また、学習により新規の物体を検出・追跡させることも可能
骨格推定：人物の関節点と顔の特徴点を推論。推論を基に骨格を認識し、姿勢（体の向き）や視線（顔の向き）を推定
顔認識：顔領域検出、顔認証、顔向きを推論し、個人を認識する。本人認証システムでの利用では、1人1枚の顔写真を登録するだけで、様々な顔の向き、暗いシーン、経年による顔の変化などにも対応し、個人を高速・高精度に認識する
カメラ間追跡：別々の場所で撮影された複数の映像から、人物の服装や持ち物の特徴により同一人物を認識
群衆密度推定：映像内の人数を高速にカウント。多数の人物（群衆）が写っている映像で人数をカウントする用途に適している
行動認識：学習済みの定義された行動（人が立っている、人が歩いている）とは異なる行動（転倒している、しゃがんでいる　など）を検知