脳ドックで交通の重大事故を未然に防ぐ
石野:ここからは、本連載のテーマである「モビリティ」に絡めてお伺いしていきます。長距離バスやタクシーの事故は毎年多く発生していますが、脳ドックを提供する立場からみて、どのような疾患がその原因になり得るとお考えでしょうか。
濱野:脳血管疾患が主な原因として報道されています。脳梗塞やくも膜下出血、脳出血などの主に血管の以上に起因する病気で、ある日突然発症します。疾患に起因した事故を防ぐには、完全自動運転の普及が最も効果的でしょうが、まだまだ人が運転する時代が続くでしょう。そのため、当たり前のことですが、健康な人が運転をすることが大切になってきますね。