出光興産と共同で展開する「移動式脳ドック」とは
石野:御社では、移動式脳ドックの展開も進めています。これはMRIを搭載した車両を用い、各地で脳ドックを提供するものですよね。どのようなきっかけでスタートした事業なのでしょうか。
濱野:パートナーである出光興産さんとの出会いは、オープンイノベーション・プログラムの「SmartCityX」でした。担当の方と話している中で、出光興産のサービスステーション(ガソリンスタンド)が全国に約6,000ヵ所あるものの、昨今のエネルギーを取り巻く問題もあり、その数が減少傾向にあるという課題を聞きました。そこで新たなビジネスを模索する中で、サービスステーションをヘルスケアに活用するという着想を得ました。「MRI搭載車」自体は既に存在していたので、移動式の脳ドックは新たな収益源にもなり、地域医療の課題解決の一助となるのではと考えました。