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大手企業のDX内製化に向けてSTANDARDが取り組む人材育成プログラムとは?

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eラーニングとワークショップによるDXの自走化事例

──DXの必要性はわかっていてもどこから手をつけていいのかわからないと悩む企業とめざましく進んでいる企業、DXの取り組みに関しては二極化が進んでいるようです。御社にはどちらからの引き合いが多いのでしょうか。

吉原:どちらのパターンの企業様に対しても、ご支援を行っています。DXがめざましく進んでいる企業様も、工場など一部のDXは進んでいても全社でのDXは進んでいない、自走が難しいと悩む企業は多く、やはり支援を求めていらっしゃいます。

──eラーニングの時点で、現場の課題からDXのアイデアを集め、それをワークショップで具現化していくというお話でした。現場が困っているものの解決策がわからないところに、デジタルのリテラシーがつくことによってソリューションがわかるようになる、それを繰り返すことで、トランスフォーメーションのトリガーとなるアイデアや事業が生まれる確率を上げていくということなのでしょうか。

吉原:その通りです。デザインシンキングを座学で学んだからといって、次の瞬間から革新的なアイデアが出てくることはありませんよね。OJTのフェーズで自分たちが手を動かしてみることを通して、初めて課題が捉えられるようになります。何が本質的な課題かということも、アジャイル型でプロジェクトを推進していくうちにわかるようになります。自社でデジタルに取り組めるようになれば、課題ドリブンによるソリューションを創出もできるようになります。そのためには、現場での困りごとを解決するのが一番早いですし、やる意義も感じられます。事業部が持続的に課題を見つけて具現化していく環境を整えることが重要です。

──支援を行った企業では、実際にはどのような成果が出てきているのでしょうか。

吉原:一部の部署でDXが進んでおり次に全社の引き上げを目指している大手製薬会社様の場合は、DXリテラシー講座から開始し、アイデア出しをしていただいて、そのアイデア1件1件に対してアドバイスを行うという支援をしました。その際、アイデアは219件出していただきました。その後、ワークショップを2回行い、その219のアイデアのうち、DX施策立案ワークショップで6件取り上げました。残りの213件のアイデアに関しては、ワークショップは行いませんでしたが、ベンダーとコミュニケーションを始めるなど、弊社の支援なしにプロジェクトが動き始めていると聞いています。ワークショップを通して具現化したプロジェクトに関しても、現在はPoC段階です。PoCに関してはシステムベンダーを入れて進んでいると聞いています。自走を目指して支援をしている弊社としては、ご支援が終わってお客様がすぐにプロジェクトに結び付けていらっしゃるのは、大きな成果だと考えています。

 DXで何に着手したらよいかわからない企業の例もご紹介しましょう。この大手メーカー様は経営陣向けのインタラクティブな形式のセミナーを行って、経営陣がDXに危機感を持ったことで弊社のご支援の要望をいただきました。経営層の危機感はあるが社内からは具体的な施策が出ないという悩みを抱えてらっしゃいました。そこで、通常通り全社員にDXリテラシー講座から受講してもらった上でワークショップを行いました。最初に出てきたアイデアは、ペーパーレス化に関するものです。オフィスですぐに実行すればいいだけだとも言えるのですが、そこに弊社の技術的な知見を入れて、ペーパーレス化でデータ化した先のデータ利活用を行うマテリアルズ・インフォマティクスのプロジェクトに昇華させました。単なるデジタル化ではなく、DXとして意味ある取り組みになったと考えています。また、この成果を評価していただいたことで、継続的にご支援をしています。

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経営陣の意思決定方法に変化を与えていく

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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