魅せるプレゼンのスライドルールとは
視点をことばで誘導する
位置が明確に特定できるスライドが大切。「右上にありますように」「4つめの項目の下にありますよね」と言えて、参加者がその場所が特定できるデザインであることが大切。視点を誘導しやすいスライドが重要です。
フォントは重要、色はおさえめに
スライドのフォント、大きさ、レイアウト、色使いの統一感は重要。大きな企業や組織、お役所などの場合、いろんな部署がいろんなテンプレートを使ったものをかき集めたバラバラ感は印象が良くないのです。スライドの色の数は地の色を含んで、4プラス1までにしてください。私達がスライドを見るとき、赤、黄色、その次に黒色の文字を読むのです。色使いが多いと視点誘導が難しくなります。あとはトーンで調整してください。色をあまり使わないというのは今のトレンドです。
日本のプレゼンテーションは詰め、海外のプレゼンテーションは空白を空けます。理由は言葉の文化。空白行を空けないというのは幼少期の教育。原稿用紙2枚といえば799文字まで書かされました。800文字がベストという教育。今は400字詰め2枚といえば、2枚目にかぶっていればOKという考え方。つめれば頑張っているというのは昔。今は相手に伝わり読みやすいことが優先です。
昭和なデザインは使うな、今のスライドのトレンドを知ろう
原色のチャート、3Dグラフ、クリップアート、POP体のフォント、これらはすべて昭和風味なので使わないことです。Excelのグラフは今でも原色がデフォルトですが、今はシャーベットカラーが流行り。昔は3Dが流行りでしたが、今はドロップシャドウ。デザインのトレンドも変わっています。エバンジェリストはこうしたトレンドにも敏感であることです。
動きは自分の想像の範囲を超えろ
動きは自分の想像の範囲を超えることです。小さな動きは「クセ」にしか見えません。 動くときは大きく動くこと、手を上げるときは肩より上に上げること。時には手を叩く。お客様に手を差し出す。
接続詞でお客様を見る
プレゼンをしている時にうつむいて資料を読んでしまいますね。慣れないとこれはある程度仕方がありません。コツは、つなぎの言葉、「続いて……」「最後に……」など、書かれていない接続詞のところでお客様を見ることです。
この他にも、「“つかみ”から“さぐり”」、「ファクトとオピニオン」、「絶対時間と相対時間」、「修飾、繰り返し、体言止め」など、ふんだんなテクニックが紹介された。このあたりは、西脇さんの近著に詳しく書かれているので、関心のある人は手にとってみるといいだろう。最後のワークでは、これらを踏まえて再びHPメンバーによるスケッチブックプレゼン。テーマは「私のこだわるもの」 初回の時と比べ、みなさん驚くほど上達している。 HPのエバンジェリストが題材にとりあげたこだわりものは、時計、輸入車など高級品が多いが、単に高価であることだけでなく、それらを身につけることの価値を納得感のある形でプレゼンをしていた。西脇さんは、全員のプレゼンに、懇切丁寧な指導を加えていく。
研修の最後のメッセージとして西脇さんは、こう語った。
テクニックをすべて身に付けるのは難しいですが、ひとつひとつのピースを日常の中で試していってください。紙に書いてあることを説明するのではなく、体験を表現するようなプレゼン、自分が感じている価値を伝えるプレゼンを目指してください。私がお教え出来るのはテクニックと考え方です。しかし、何よりも大事なことは、“伝えたいことに愛情をもつこと”。これだけは皆さん自身で身につけてください。
HP STAR Evangelist 第2期生
川上 潔（かわかみ きよし）
データを守るエバンジェリスト
担当領域：データ保護
お客様の資産であるデータは、バックアップやデータ移行など様々なイベントを経験します。それらのイベント毎での課題を明確にしお客様のデータを守るお手伝いをさせていただきます
岩野 義人（いわの よしひと）
データストア技術 エバンジェリスト
担当領域：オンライン・ストレージ
IT技術の進化によって大容量且つ多様なデジタルデータ収集できるようになった。未来を予測し、豊かで安全な生活につながる利用技術を提案
山本 晃久（やまもと あきひさ）
ネットワークエバンジェリスト
担当領域：ネットワークNFV
仮想化、Cloudといったキーワードを軸に市場の勢力均衡がくずれつつある本業界で、パラダイムシムトを実現すべく活発に活動をしたく思います。
梅根 庸一（うめね よういち）
High-Value IT Managementエバンジェリスト
担当領域：運用管理
システムのお守りである運用・保守業務は地味なイメージですが、これらの仕事を企業にとって稼げるお宝の業務領域に変革します。
吉岡 祐（よしおか たすく）
ビッグデータ エバンジェリスト
担当領域：ビッグデータ
各社のビッグデータに関する悩み相談や弊社のビッグデータ事例をご紹介して、最適なデータドリブンなビジネス成長の方向性を示します。
霄 洋明（おおぞら ひろあき）
大型プリンターエバンジェリスト
担当領域：大型プリンター
HPの大型プリンターは可能性に満ちています。HP独自のテクノロジーで、設計製図、ポスター印刷、屋外・交通広告、壁紙、インテリアデコレーション、段ボールパッケージなど、業界業種を超えて世の中を彩ります。
塚口 淳（つかぐち まこと）
コミュニケーション プラットフォーム エバンジェリスト
担当領域：通信業界
ITの活用として業界の垣根を越えて革新が起きているIoT(Internet of Things)を中心に、HPが通信業界で培ってきた技術力とIT企業としての総合力をもとにわかりやすく具体的に発信することで、新たな価値共創が行える社会へと導きます。
中村 憲仁（なかむら けんじ）
IT運用変革エバンジェリスト
担当領域：運用管理
変化の速い市場に最適なサービスを迅速、柔軟に立ち上げ続けるために、ビジネス、開発、運用の連動性を重視する運用へ導きます
増田 博史 （ますだ ひろし）
セキュリティエバンジェリスト
担当領域：セキュリティ
攻撃や被害が多発し、巨大なサイバー脅威に直面している日本。世界最先端のHPのセキュリティアプローチを広く伝え、日本を世界トップクラスの信頼できる国家へと導く。
