日立のIPランドスケープ 自社のポジショニングを分析する
知財管理・分析の方法については、他分野と同様にデジタル化が進み、様々なツールが登場・進化してきた。クラスタリング分析や価値評価、ヒートマップ、論文とのマッチング、さらにはニュースや財務・株式情報を掛け合わせて、事業ポートフォリオや注力エリアを推し量ることも可能になった。日立でも、ベンチマーク分析で特許の総合価値を時系列変化で可視化したり、スタートアップの所有する特許などから買収の検討を行ったりと、様々な分析・活用がなされている。
また、社内だけでなく社外の研究会やセミナーにも積極的に参加して情報を得ながら、トライアルを繰り返して知財分析・活用のノウハウを蓄積してきた。そうした結果、グループ全体で「IPランドスケープ」の普及が進んできたという。