「第一生命の資産形成・承継領域におけるデジタルプラットフォームの在り方」まで考え抜いたコンセプト策定
久保倉:今回のプロジェクトは、サービス構想策定から開発、管理・更新まで各フェーズにわけながら、エンドツーエンドでご支援させていただきました。最初の構想策定段階では、外部環境調査や競合調査などから狙うべきメインターゲットを設定しています。初期ターゲットを「資産形成初心者」とし、そのペルソナとカスタマージャーニーを描いて提供すべき顧客体験を検討しました。
その上で、資産形成のためには行動変容も大事であるという考え方に基づき、プラットフォームサービスとしてのコンセプトを『今を変える、未来を変える』という背中を押すメッセージに設定しました。これらの構想を分解し、具現化して実際のサイト上やサービスへ落とし込むことを担当したのが杉岡です。
杉岡:サービスを象徴する名称やロゴ、キャラクターの開発から、ユーザーが接するサイトのUIやサイトへの導線・宣伝用の制作物などに携わらせていただきました。そのプロセスの中で、ADDIXのデザイナーやエンジニアへのディレクションをする際も、徹底的に顧客の目線でいるように伝え続けました。統一感のあるクリエイティブや構想策定に沿った適切な表現や導線になっているかを意識する上で、常に立ち返ることができる明確なコンセプトがあったからこそ、スムーズに進めることができました。
たとえば、キャラクター開発においては様々なアイデアが出た中で『今を変える、未来を変える』に因んであえてシンプルに、カエルのキャラクターを採用しました。これは初心者に資産形成を難しいと感じせないように親しみやすさを印象付け、わからないことに対する自らの代弁者として機能させることを意図しています。
ユーザーの目に触れるWebサイトは、視覚的にスムーズに次のアクションを促せる、丁寧で世代を問わないUI設計を心がけました。専門用語が並んで難しそうと思われがちな資産形成にまつわるコンテンツも、どの世代にもシンプルに隔たりなく理解していただける工夫を施しながら開発を進めました。
こういった目に見える要素と同時に、バックエンドの顧客情報の活用やユーザーの使い勝手を考慮した共通基盤のようなデータマネジメントの構築部分も担いました。これによって「資産形成プラス」は、UIはもちろんUXもセットで担保できたのではないかと感じています。
若松:今のように世の中が大きく変わっていく時代には、同じサービスを提供し続けるだけではお客さまのニーズを満たすことはできません。
そのため『今を変える、未来を変える』は、第一生命で長く働いてきた私自身の心にも刺さるリアリティのあるものですし、微笑ましいカエルのキャラクターとのバランスにも好感を抱いています。ADDIXさんが第一生命としてのデジタルプラットフォームの在り方を、真摯に考え抜いてくれた印象があります。
事業創造支援から、サービス・事業のグロース支援を行うADDIX
ADDIXでは、現状分析から事業構想の策定、KPIや顧客体験価値(CX)の設計、ビジネスモデルの企画立案、データ基盤の設計・開発まで、事業開発のさまざまなご支援を行っています。また創業から培ってきたデジタルマーケティング実行や、自社メディアIPによる各業界のネットワーク活用・ファン形成、デジタル人材の供給・内製化まで、企業課題に応じた一気通貫でのご支援が可能です。ADDIX公式サイトよりお気軽にお問い合わせください。