デジタル領域の深い知見と実績がパートナーの決め手に
若松:「資産形成プラス」プロジェクトのパートナー企業を選ぶ上で、第一生命が資産形成・承継の領域に本腰を入れていていることを理解してほしいと考えていました。先ほどお話をした「資産形成プラス」の3軸の中でも、特に「資産寿命シミュレーション」と「ネットバンクサービス」が実際に機能するためのコンサルティングを求めていました。第一生命として初めてデジタル領域を通じた資産形成・承継に関する取り組みを行っていくということで、どのような導線や訴求であればお客さまに認知してもらうことができ、活用していただけるのか。デジタル領域のプロの目線で提案してくれる存在が必要だったのです。
久保倉:そのご要望を受けた際、これまで培ってきた知見、実行力を活かした「デジタルプラットフォーム構築」と「ローンチにおける伴走支援」の2点が、我々ADDIXに求められる役割と認識しました。
そこで、ADDIXが事業創造支援からサービス・事業のグロース支援まで、企業課題に応じた一気通貫でのご支援を担ってきた経験を事例を交えてご紹介しました。さらに、本プロジェクトの取り組み全体図を整理。デジタルプラットフォームを構築する上での現状の課題や今後出てくる課題と取り組むべきポイントを明確化し、進行スケジュール案を提案いたしました。
若松:ご提案内容を伺い、第一生命のニーズとADDIXさんが提供してくださる価値が合致したと感じたため、ADDIXさんをパートナーに選びました。とりわけ中部電力さんとのお取り組みで、Web上でのポイントサービスを活用したサービス構築を既に手がけられていたことが大きな要因となりました[1]。
電力業界と同様に、保険業界も法規制が厳しい業界です。お客さまに直接的に利益を提供する仕組みづくりが難しい中で、ネットバンクサービスはお客さまに便益を還元できる重要な施策と捉えています。大手生命保険会社として初の「ネットバンクサービス」を実現するためには、今までやったことがない外部企業との連携が不可欠です。外部企業との連携で実現されたサービスの開発実績があるADDIXさんと組むことは、第一生命にとってメリットが大きいと感じました。
久保倉:ユーザーの目に触れるところだけではなく、会員情報をいかにつなぎ込むかというバックエンドの部分も含めてご支援させていただくことになりました。
進め方は、定例会議を議論の場として共に進めてまいりました。例えば「資産形成プラス」という名称も、まず会議に我々の案をお出しします。そしてその案をもとに、資産形成・承継が第一生命さんの祖業である生命保険事業にも“プラス”に働くこと、資産形成・承継が心や健康、暮らしにも“プラス”に働き、お客さまの人生を豊かなものへ変えていく意味を込めること、そういったことをディスカッションしながら名称も決めてまいりました。
プロジェクトを進める上で意識したのは、ADDIXは顧客体験、事業者である第一生命さんはビジネスの在り方と片方だけの価値観に偏らないようにすることです。また議論を尽くすべきテーマについては、ワークショップを開催してお互いの考えを深掘りしました。
[1]「中部電力ミライズが進める顧客接点の進化──ADDIXとのワンチームによるデータ起点の新たな価値創出」
事業創造支援から、サービス・事業のグロース支援を行うADDIX
ADDIXでは、現状分析から事業構想の策定、KPIや顧客体験価値(CX)の設計、ビジネスモデルの企画立案、データ基盤の設計・開発まで、事業開発のさまざまなご支援を行っています。また創業から培ってきたデジタルマーケティング実行や、自社メディアIPによる各業界のネットワーク活用・ファン形成、デジタル人材の供給・内製化まで、企業課題に応じた一気通貫でのご支援が可能です。ADDIX公式サイトよりお気軽にお問い合わせください。