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組織戦略としてのデザイン

デザイナーは“ビジネス占い師”なのか──理想の未来と現実のジレンマを乗り越え、ありたい未来を皆で創る

「米国企業におけるデザイン・フューチャリストの実践と挑戦」レポート:後編

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デザイナーが“ビジネス占い師”にならないためには?

 パネルディスカッションの終了後には質疑応答が行われた。イベントにはデザインの実務者も数多く参加しており、当事者ならではの鋭い質問が数多く寄せられた。

質問1「今後、デザイン・フューチャリストに求められるスキルセットは?」

岩渕:最近では、デザインと文化人類学が接近していて、テクノロジーで社会を変えるというよりもむしろ、人間の行動様式や価値観のレベルで望ましい方向を打ち出すべく、文化人類学的な知見が求められているように思います。ただ、個人がスキル習得に費やせる時間には限度があるので、私としては学生時代に文化人類学や哲学などを専攻していた社内の人材をプロジェクトに巻き込んだりして、プロジェクトチーム全体として学際性を獲得していくのが良いのかなと思います。その意味では、特定のスキルセットというよりも、さまざまな知見を呼び込んで、組み合わせられるファシリテーター的なスキルのほうが大事なのかもしれません。

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島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

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