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組織戦略としてのデザイン

デザイナーは“ビジネス占い師”なのか──理想の未来と現実のジレンマを乗り越え、ありたい未来を皆で創る

「米国企業におけるデザイン・フューチャリストの実践と挑戦」レポート:後編

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「現実」と「理想の未来」のジレンマをどう乗り越え、未来を洞察するのか

質問3「厄介な問題を抱えている現代の未来を描く上で、一企業が未来を描くことが傲慢にも捉えることができると思うのですが、企業の中で未来を描く上で気をつけていること、配慮していることありますか。企業の生存戦略=豊かな未来とするのは、どうなんかという疑問があります」

岩渕:これはクリティカルな質問だと思います。理想的な未来は現在の世界と隔絶しているので、「そうは言っても今稼がなければいけない」とジレンマを抱えてしまうのもわかります。ただ、目の前のことばかりを追いかけていると、長期的な理想からは遠ざかっていくばかりですし、北極星のように向かっていくべき道標を定めておくのは重要なことだと思いますね。

田中:これについては、個人的には考える順番の問題だと考えています。私の場合、まずは未来の社会像や人々の暮らしを思い描いてから、そこに向けてあるべき自社の姿を構想するので、現実と理想的な未来のギャップにジレンマを感じることはほとんどないです。

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島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

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