データ活用で「テーラーメイドなオンリーワン体験」を提供
DXの実現にはデータ活用が欠かせない。小椋氏は「データ活用によって、『パーソナライズ』と『ストック』ができるようになる」と話す。たとえば、デジタルマーケティングによって顧客データを取得し、分析することで、必要なタイミングで最適な情報を届けられるようになる。つまり、パーソナライズした顧客とのコミュニケーションが実現できるのである。
また、データを活用することで、一つのアクションが次のアクションの分母になる。たとえば、ファンデーションには様々なタイプがあるが、「サラサラとした質感のファンデーションが発売されました」という告知を見てサンプルを申し込んだ顧客は、いずれもっとサラサラした質感のファンデーションを発売したときに興味を持ちやすいだろう。ここから新たな施策のアイデアが浮かぶ。このように、データ活用ができれば一つの施策が単発で終わらず、次の施策へとつながっていくのである。つまり、アクションが“お客様理解が進む、ストックされる状態”になるのだ。