KDDIに出向しCVC設立やオープンイノベーションに携わるようになった理由
蓮村:KDDIのご担当だった頃の川端さんは、携帯電話回線契約を増やすためのプロモーションのような、いわゆる“広告的”な仕事はされていなかった印象です。これから移動体通信産業が拡大していくことを見据え、その上でKDDIができる新しいことに目を向けていらっしゃったのではないでしょうか。
川端:パナソニック担当時代にはまさにそのようなことばかり提案していたため、KDDIでは広告の仕事はせず、中期経営計画の素案作りや新規事業の立ち上げの支援などをお手伝いすることになりました。そこから、私もKDDIもほぼ相思相愛な状態で、私が同社のマーケティングのセクションに行く話が持ち上がり、2011年に出向することになります。ただ、KDDI内の人事異動があった関係で、実際の出向先は新規事業担当でした。その偶然が私に、CVCや「KDDI ∞ Labo」などに関わる機会を与えてくれたことになります。