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DX推進のため日本企業に広がる「プロジェクトマネジメント」──PMIと実践企業にノウハウを聞く

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現代のプロジェクトマネージャーに求められる“能力”

──プロジェクトマネジメントの手法は時代とともに変わっていくものなのでしょうか。もしそうであれば、昨今はどんな特徴が見られるのでしょうか。

カン:PMIは毎年、「Pulse of the Profession」というプロジェクトマネージャーの最近の傾向と発展を示すレポートを発表しています。これは、世界中の幅広い業界のプロジェクトスペシャリスト、上級マネージャー、プロジェクトマネジメントリーダーからのフィードバックとインサイトが特徴です。

 それによると、プロジェクトマネージャーに必要とされる重要な能力に変化が見られます。従来の時間、予算、プロジェクトを完了するために必要な作業の範囲に合ったマネジメントを行う能力に加えて、私たちが「パワースキル」と呼ぶスキルの必要性が顕著になったのです。このパワースキルには、コミュニケーション力、問題解決力、協働的なリーダーシップ、戦略的な思考などが該当しますが、これらが極めて重要だとされています。この背景には、私たちは今、不確実性の高い時代にいるということがあるでしょう。

Project Management Institute アジア太平洋地域リージョナル マネージング ディレクター ソヒュン・カン氏
Project Management Institute アジア太平洋地域リージョナル マネージング ディレクター ソヒュン・カン氏

──企業にとってのプロジェクトマネジメントの重要性も変わってきているのでしょうか。

カン:そうですね。PMIが立ち上がった時点では、政府系のインフラや防衛、NASAなど、何十億ドルの予算がつくような巨大プロジェクトが対象でした。こういった組織にとって、プロジェクトマネジメントが重要なことは明らかですよね。また、グローバル企業も以前からプロジェクトマネジメントを重視しています。たとえばIBMは、プロジェクト・マネジメント・オフィサー(PMO)という役職を作り、プロジェクト・マネジメント・センター・オブ・エクセレンス(Project Management Center of Excellence)という部署を作るなど、重要視しています。日本でも、NTTデータ、富士通、NEC、日立製作所などでは、数十年前からプロジェクトマネジメントをすばらしい形で導入し、継続しています。ただ、最近この動向が変化してきており、昨今の企業のDXをうけて、様々な産業がプロジェクトマネジメントを採用し始めるようになりました。中小企業も、自分の企業規模拡大を目指してこのプロジェクトマネジメントを導入し始めている状況です。

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日本におけるプロジェクトマネジメント

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Project Management Institute

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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