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DX推進のため日本企業に広がる「プロジェクトマネジメント」──PMIと実践企業にノウハウを聞く

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 企業のDXが進み、多くの企業が様々なステークホルダーとともにプロジェクト型で事業を行うようになった昨今。プロジェクトの進め方次第で、参加者のモチベーションや成果が変わることを実感した人は多いのではないだろうか。2023年10月21日、プロジェクトの専門家やチェンジメーカーのための世界有数の協会であるProject Management Institute(PMI)の日本における支部である一般社団法人PMI日本支部がイノベーションを通じて社会変革を牽引するプロジェクトを表彰する、PM Award 2023の授賞式が行われた。昨今のプロジェクトマネジメントの傾向や、その重要性、すぐれたプロジェクトの特徴とはどのようなものなのだろうか。また、個人のキャリアに、研修や認定資格はどう活かされるのだろうか。PMIアジア太平洋地域リージョナルマネージングディレクターのSoHyun Kang(ソヒュン・カン)氏と、最優秀プロジェクト賞を受賞した株式会社ネオマルス代表取締役の甲斐武彦氏に、編集部が聞いた。

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DXやイノベーションを確実に実行する「プロジェクトマネジメント」

──Project Management Institute(PMI)はプロジェクトマネジメントに関するノウハウや手法を体系づけ、研修や認定資格の授与を行う団体ですよね。団体の概要を教えてください。

ソヒュン・カン氏(以下、カン):PMIは、1969年に米国・フィラデルフィアで創立した、プロジェクト管理専門家のための非営利専門家会員協会です。今や、プロジェクトマネージャーの認定資格保有者と会員数がともに世界最大の団体です。10月には、私たちの認定資格の保有者は160万人を突破、会員数は69万人にのぼっています。現在資格保有者の半数が北米地域にいますが、残りの半数は全世界におり、その中で急速に人数を増やしているのが、アジア太平洋地域です。

 私たちは、プロジェクトの成功率を高めるために、プロジェクトマネージャーのスキルアップ、リスキルをサポートすることをミッションにし、プロジェクトマネジメントに関するノウハウや手法を体系づけた「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」をガイドブックとしてまとめています。オンライン学習や研修の機会を提供し、資格運営を行っているほか、プロジェクトマネージャーのコミュニティの運営も行っています。

──どのような資格があるのでしょうか。

カン:若い世代向け、ミッドキャリア向け、それから既にプロジェクトマネージャーになっている人向けのものと、個人のプロジェクトマネジメントのキャリアに応じた国際資格を設定しています。最も取得者が多いのは、「PMP(Project Management Professional)」という資格で、ミッドキャリア向けのものです。これはプロジェクトマネージャー各個人の経験と知識を認定するもので、実際にプロジェクトマネジメントを指揮・監督する立場の経験があるかどうかと、公式プロジェクトマネジメント研修の受講もしくは必要資格に合格していることなど、受験資格にも高いハードルが設けられています。世界基準であるかを測る資格であるため、ウォーターフォール型、アジャイル型、それらのハイブリッド型のプロジェクマネジメント手法が適切に適用できるかどうかなどを確認した上で、資格を授与することになります。

 プロジェクトは何らかのタスクを一定期間内に完了することをミッションとするものですが、プロジェクトマネジメントには、そのプロジェクトによって行うイノベーションやDXなどの戦略を確実に実行するという役割があります。たとえば「我が社は2025年までにこのビジョンを達成しよう」「2025年までに完全にデジタル化しよう」と経営陣が戦略を決めても、きちんとした計画や、計画を確実に実現するためのフレームワークがなければ、単なる夢にすぎず、投資やリソースは無駄になってしまいます。フレームワークには様々な分野の知識も必要ですし、リスクマネジメント、品質管理、シェアホルダー管理、コミュニケーション管理といったことも必要になります。こういったことができる人をPMPとして認証しているのです。

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現代のプロジェクトマネージャーに求められる“能力”

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Project Management Institute

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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