新たな「価値」と「セクター」に気づいた、システミックイノベーションの実践者
続いて、ベイソン氏からは具体的なシステミックイノベーションの事例が共有された。
台湾のスタートアップである「Miniwiz(小智研發)」は、廃ペットボトルを用いて集中治療室を作るというソリューションを生み出した。廃棄物や資源についての考え方を変えれば、循環型の経済へと移行するヒントが得られるのではないだろうか。価値を交換、つまり売買の次元で考えるのではなく、ネットワークや循環といった、流れの中で生まれるものとして捉え直さねばならないとベイソン氏は事例を用いて説明する。