社会的インパクトを生み出すために必要な「メガホン型」の思考
社会的インパクトを生み出すための「システミックイノベーション」とは、どのような活動であろうか。
従来のイノベーションへのアプローチでは、現実の条件、とりわけ市場の制約に基づいて、一群のアイデアから最良のものを選ぶことが多かった。多くのアイデアから1つもしく2つを選ぶため、「ファネル(=漏斗:じょうご)型」と呼ばれる。このアプローチでは多くの場合「勝者総取り」に近いあり方が見られる。ベンチャーキャピタルによるスタートアップへの投資から、中学生の社会課題解決コンテストまで、最も優れたアイデアを選び、そのアイデアを拡大させていくことが行われている。