三菱重工業(以下、三菱重工)と英国のバイオマス発電事業会社であるエベロは、英国のバイオマス発電所からCO2を回収・貯留するInBECCSプロジェクトで技術提携する。
InBECCSプロジェクトは、エベロが、英国北西部チェシャー州のHyNet CCUSクラスター近傍に所有するインス・バイオマス発電所にCO2回収プラントを設置し、回収後のCO2を貯留することで年間25万トンのCO2排出量削減を目指すもの。2029年の運転開始後に見込まれる削減量は、英国政府が掲げるGreenhouse Gas Removals(GGR)部門における2030年の温室効果ガス削減目標の約5%達成に寄与するという。
同プロジェクトには、三菱重工が関西電力と共同開発したCO2回収技術「Advanced KM CDR Process」を適用。エベロと三菱重工は、インス・バイオマス発電所へのCO2回収技術の提供を通じて英国CCUS事業を推進するとともに、温室効果ガス排出削減に向けた取り組みを進めていくとしている。