2026年7月6日、フォーティエンスコンサルティングとMiroは、サプライチェーンマネジメント(SCM)領域の意思決定プロセスを支援する新ソリューション「SCM意思決定キャンバス」の提供を開始したと発表した。本ソリューションは、S&OP(販売・生産計画調整)会議や需給調整会議に特化し、会議前後を含めた意思決定サイクルをAIとビジュアルコラボレーション、知識の蓄積によって高度化することを目的としている。
近年、企業のサプライチェーンを取り巻く環境は、需要変動や地政学リスクの増加により複雑性や不確実性が高まっている。こうした状況では、情報や前提条件を関係者間で迅速かつ正確に共有しながら、タイムリーかつ納得感ある判断を下すことが求められている。しかし、従来のSCM会議では情報共有や数値説明に多くの時間が費やされ、根拠や前提の共有が不十分となることから対応速度や品質が課題となっていた。
フォーティエンスとMiroは、SCM改革の知見とデジタル技術・AIを組み合わせ、人とテクノロジーの協働による創造的な意思決定を目指して、2026年5月に協業を開始した。今回のソリューションはその第一弾となる。
「SCM意思決定キャンバス」は、Miroのビジュアルコラボレーション基盤とAI機能を活用する。具体的には、会議前には販売・生産・調達データからAIが論点やリスク・機会を抽出。参加者は事前にアジェンダや前提情報を共有し、議論の出発点をそろえることができる。会議中は、複数の参加者が同じ情報をリアルタイムで確認しながら意見を整理し、AIが論点の構造化や選択肢・リスクの比較を動的に支援することで、本質的な議論に注力できる。
会議後には、AIが議論内容を要約し、決定事項や判断根拠を組織知として蓄積できる。知識化の過程では人の確認・承認プロセスを取り入れ、質の担保と納得感を重視している。これにより、過去の意思決定の経緯を次回以降の判断材料として活用、組織横断的な知見の再利用が可能となる。
このプロセスにより従来の情報集約型の会議体から、参加者が判断やリスク検討といった重要論点に集中しやすい意思決定プロセスへの転換を支援する狙いもある。
フォーティエンスは、SCM改革企画や業務診断、人材育成支援の知見を活かし、新ソリューションの導入で企業の意思決定速度と質の向上を目指す方針。MiroのプラットフォームはAIとビジュアル共有の強みを生かし、透明性と納得感が高い会議体運営を可能にする。
本ソリューションの詳細や導入に関する情報は、両社の公式サイトで案内している。
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