2026年7月6日、プレイドは、オフィシャルパートナーであるSORAMICHIと共同で、CX(顧客体験)領域におけるAI-BPOサービスを共同開発すると発表した。本サービスはAIが分析、実装など実務を担い、人が戦略立案や最終判断など本質的な業務に専念できる設計が特徴であり、分析から施策実行までの一気通貫した支援を目指す。
背景には、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進展するなか、データを活用したマーケティングについて専門人材の不足が深刻な課題となっていることがある。経済産業省が2026年4月に発表した「デジタルスキル標準ver.2.0」においても、データ整備やAI運用に関するスキルの必要性が新たに定義された。大規模データや厳しい運用要件を持つエンタープライズ企業でも、データ活用に基づく事業収益の成長に至らない事例が増えている。
AI技術の進化に伴い、データ分析や実装作業などはAIによる代替が可能となっており、人材は「なぜ・何を・どう決めるか」といった判断業務に専念する意義が相対的に高まっている。今回の共同開発はこうした社会的要請を踏まえ、AI実装人材不足とガバナンス対応を両立し得る新たな運用モデルの実現を目的としている。
AI-BPOサービスは、従来の定型業務を外部委託するBPOとは異なり、SORAMICHIのAI運用プラットフォーム「ATLAS」と、プレイドのCXプラットフォーム「KARTE」のAPI/MCP連携を組み合わせ、顧客理解から施策の立案・実行・改善までの業務を再設計する。AIエージェントが施策仮説の生成、データ分析、実装のドラフト作成を担い、人は戦略立案や効果検証といった業務に集中。これにより、AIを前提としたCX業務プロセス変革と企業成長を同時に図る。
また、AIエージェントはセグメント設定やイベント定義、レポーティングを自動実行し、承認された操作のみを本番環境へ反映する設計となっている。これにより、厳格な統制やガバナンスを重視する企業にも対応可能としている。
プレイドは、リアルタイムデータ解析基盤とKARTEを通じた顧客行動データの収集・分析機能を提供し、外部AIエージェントとのシームレスな接続も可能。一方、SORAMICHIはCXコンサルティングとAI運用プラットフォームの開発・運用で培ったノウハウを生かし、各業界ごとの多様な要件に合わせたAI-BPO実装を担う。
両者は2026年下半期より、まず自社の顧客企業で先行してサービス提供を開始し、体制強化を進める。さらに、2026年7月9日開催のプレイド主催カンファレンス「X DIVE 2026」では、先行ユースケースの紹介を予定している。
プレイドとSORAMICHIは、AIによる実務効率化と人の戦略的判断を両立することで、CX領域におけるAI活用の新たな標準モデル確立を目指している。
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