2026年7月6日、ストックマークは、事業立案支援AIエージェント群の機能を大幅に拡張したことを発表した。今回のアップデートでは「技術ポートフォリオエージェント」「事業機会評価エージェント」の2つの新エージェントと、市場規模推定エージェントへの「フィードバックメモリー機能」を新たに実装した。これにより、製造業を中心としたR&D・新規事業部門における技術起点の事業機会探索と、検討業務のプロセス革新を強力に後押しする構成となっている。

背景には、従来の新規事業検討において、用途探索や新規テーマ創出が属人化・分断しやすく、仮説立案から情報収集、特許分析、市場規模推定、社内資料作成までが煩雑になりがちという課題がある。さらに、汎用的な生成AIツールの導入現場では、個社固有の技術や事業戦略への最適化が進まない、同じ指摘や修正を何度も繰り返さねばならない、といった業務の非効率も指摘されていた。
ストックマークのエージェント群は、同社独自のナレッジグラフ技術や画像・テキスト解析技術、Deep Research(AIが自律的に検証を繰り返す仕組み)を融合。これにより、事業立案プロセスの「分析土台構築」から「勝ち筋仮説の導出」「ユーザーに即したアウトプットの自律的成長」までを一気通貫で実現する。
新たに開発された「技術ポートフォリオエージェント」は、市場課題と技術アプローチの組み合わせを特許情報に基づくマトリクスで自動生成。これまで専門人材の解釈に依存していた事業機会の発見プロセスを、可視化とシームレスな分析連携で効率化する。チーム全体で重点領域や自社技術活用策を明確にし、仮説立案を高速化する。
「事業機会評価エージェント」は、自社保有技術や注力領域を前提とした独自の参入可能性評価も可能。AIが調査範囲の提示から、市場・顧客・競合・技術動向のリサーチ、勝ち筋仮説と次のアクション提案までをワークフローで支援し、意思決定に直結する仮説構築を支える。
「フィードバックメモリー機能」は、ユーザーが市場規模推定中に行った前提条件の修正や指摘をAIが蓄積し、以後自動で反映できる。担当者に根付いた判断基準や分析方針もAIへ継続的に組み込むことができ、「毎回同じ修正を行う」といった手間を削減し、各社固有の分析実務へ深く適合するエージェントへと進化させる。
今回の拡張により、探索・評価・学習の3ステップ一貫のエコシステムとして機能し、テーマ探索から事業性評価、仮説・定量検証、アイデア具体化までをより効率的・迅速に進められるようになった。今後は、企業ごとの技術データや顧客課題情報などと連携し、さらなる高度なカスタマイズを予定している。
ストックマークは今後も、生成AIと独自技術による支援を通して、日本の製造業や研究開発企業における用途探索や新規事業創出のスピードを高め、グローバル競争力の強化を目指す考えだ。
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