2026年7月28日、電通は、生活者の行動や本音をつなぐ文脈(コンテクスト)を言語化し、高度な生活者インサイトを抽出する独自メソッド「People Context Insight(ピープルコンテクストインサイト)」を開発し、独自のAIエージェントと連携を開始したと発表した。本メソッドは、生活者インサイトの解像度を向上させることを目的としており、同社のマーケターやクリエイターなどの専門人財が蓄積した知見と、AIの技術を組み合わせている。

近年、生活者の価値観や行動の多様化が進み、従来の表層的なデータだけでは生活者の真の欲求や意見を捉えることが困難になっている。電通が発表した「People Context Insight」は、マーケターやクリエイターが長年培ってきた思考プロセスを整理・言語化し、これまでは属人的に抽出されてきた生活者インサイトについても、背景にある違和感や葛藤、社会的圧力などの文脈をAIと協働して読み解ける点が特徴である。
具体的には、ターゲットを20〜30歳代女性と設定した架空の飲料メーカーの新商品のケースにおいても、人とAIが協働することで、従来手法よりも深く鋭い生活者インサイトを抽出できたとしている。これにより、マーケティング現場での生活者理解や商品開発、統合型マーケティング・コミュニケーション(IMC)の精度向上を支援する。
また「People Context Insight」は、電通独自の大規模調査データを大規模言語モデル(LLM)でファインチューニングして構築した1億人規模のペルソナAIモデル「People Model」や、マーケティング実務に特化した10種類のAIエージェント「AI For Growth Marketing Agents」など、統合AIプロダクト「AI For Growth Suite」とも連携している。こうした連携により、企業が商品開発や新規事業企画の際に、より精緻で高解像度な生活者像を元にした意思決定が可能となる。
電通は、専門人財の知とAIの知を融合することで、今後も企業の持続的成長を支援するソリューションの開発を進めていく方針を示している。
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