電通は2026年7月14日、製造業の工場現場に特化したエンゲージメント向上を支援する企業文化変革プログラムの提供を開始した。本プログラムは、電通の企業成長支援サービス「Culture For Growth」の一環として、工場の現場が直面する独自の課題に対応する内容となっている。

昨今、製造業では慢性的な人手不足や採用コストの上昇、生産性向上への強い要請など、環境変化が大きい。その一方、工場では労務条件の改善や業務効率化が進むものの、従業員の意欲低下や職場への信頼喪失といったエンゲージメントの低下が課題となっている。電通が2025年12月に全国の工場従業員1,035人を対象に実施した調査によると、管理職と現場従業員の間で職場環境の捉え方に大きなギャップが存在し、現場従業員ほど職場の人間関係や働き方に不満を持つ傾向が強いことが明らかとなった。こうしたエンゲージメントの格差は、生産性や人材定着にも影響を及ぼす大きな経営課題である。
電通のプログラムは、単に制度やツールを導入するだけでなく、「工場従業員が職場の景色を共有し、前向きに働ける環境」を目指して企業文化そのものを変革する点に特徴がある。具体的には、工場や地域ごとに現場を観察し、従業員ヒアリングを通じて課題を抽出・構造化。管理職と現場従業員それぞれの行動変容プロセスを設計し、エンゲージメント向上へ向けた行動と指標を具体化する。加えて、現場での継続的な運用や他拠点展開の支援までを一貫して行う。

本プログラムの開発・提供は、電通グループ各社との協業で推進される。今後も電通は、現場に根ざした企業文化の構築や、従業員の持続的な成長支援に努めていく方針である。
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