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意思決定のサイエンス

組織での意思決定の解像度を高める「ルールデザイン」──乗り越えるべき「4つの失敗パターン」とは？

【第4回・前編】ゲスト：東京大学先端科学技術研究センター特任講師 江崎貴裕氏

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集団的要因から考える、組織のルールデザインの失敗と対策

──組織でのルールデザインを考えると、「集団的要因」は非常に重要で、かつヒントが多くありそうです。

　そうですね。集団的要因によるルールデザインの失敗としては、出来高制などのインセンティブを設定して社員同士を競争させようとしたら、組織として必要な協力ができなくなって、全体が機能不全になってしまう、ということがあります。競争と協力というのはどちらも必要なのですが、その共存には注意深くルールをデザインすることが必要です。

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