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実践フェーズの人的資本経営

老舗5代目社長がエフェクチュエーターとして組織風土を改革──なぜ視察が絶えない工場が生まれたのか?

前編

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風土改革にかけるトップの本気度を示す

 田中氏は「ビジョナリー経営は、求心力はあるが社員が自ら動く力が弱い。目指すのはそれぞれが自ら動く分散経営だ」と語る。

 とはいえ、長らくカリスマ型の経営者が引っ張ってきた企業ゆえに、すぐに社員が自ら動き出す状態にはならなかった。しかも、田中氏が社長に就任した当時の社内の連絡ツールは電話とFAXで、各営業所に1台しかないパソコンを共有で使っていた。社員の自立を促すメッセージを伝えようにも、なかなか伝わっていかないという状況だった。

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やつづかえり(ヤツヅカエリ)

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