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実践フェーズの人的資本経営

老舗5代目社長がエフェクチュエーターとして組織風土を改革──なぜ視察が絶えない工場が生まれたのか？

前編

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エフェクチュエーターとしての成功体験と自立

　「経営とはリソースに気づくこと」と田中氏が言うときのリソースとは、例えば自社の歴史、顧客、社員、そして太陽光発電事業であれば全国にある顧客のガレージの屋根もそれに当たる。自社を注意深く見れば、資産として活かせるものがたくさんあるというわけだ。

　この考え方は、最近注目の「エフェクチュエーション」理論における「手中の鳥の原則」に該当する。

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