生成AIはPoCの段階を終え、実際の導入が始まっている
最後に、各パネリストが今後の日本の生成AI業界に対する期待を述べた。渡辺氏は、日本の勝ち筋は汎用型の基盤モデルの開発だけではなく、深い領域でのAI活用にあると指摘し、開発と並行してインターネットにまだないデータをどう取り込むか、どう型を作って利用者を増やすかに取り組んでいくべきだと述べた。そして、Generative AI Japanには、ナレッジシェアや提言を通じて社会実装を進めるためのエンジンとして活動することを期待するとした。
大谷氏は、クラウドプラットフォーマーとしてMicrosoft 365など生成AIを組み込んだツールを提供するほか、更に難易度や価値の高い開発に対してはノウハウを共有することで、「使う」「作る」の両方の側面から社会実装を促進していく意向を示した。