オープンイノベーションをきっかけに事業推進が加速
たとえ顧客課題に基づいた商品・サービスの設計ができたとしても、それを解決するためのノウハウがなければ、事業として成り立たない。コーセーも、プロテインの開発は初めてだったため、顧客課題を解決するためにどのような成分を配合すべきかについて悩んだ時期があったという。
そこでコーセーが選んだ道が、他社とのオープンイノベーションだ。菅井氏は、プロテインと相性の良い美容成分をリストアップする中で、森永製菓の「パセノール」に出合った。そして、「肌の水分量維持」「肌の弾力を保持」「脂質燃焼の促進」という3つのヘルスクレームを謳えることに魅力を感じ、OEMの依頼先づてに匿名で原料提供を打診。森永製菓がそれを受け入れたことで、互いに名前を明かし、協業がスタートした。