FinTechにとって重要な「3つの課題」とは?
今後の課題として上がったのは大きく3点だ。
一点目は、あらためて一般の方にFinTechは何が既存の選択肢と違うかを認識してもらいながら、顧客の課題を解決していくという「啓蒙と課題解決」に関する部分。二点目は「人材とその流動性」。今、大企業で働いている優秀な人材がベンチャーに行きたがっている。ベンチャーでチャレンジして失敗しても、再度、大企業で活躍できるような「人材の流動性」が重要であり、また、優秀な人材を雇用するためには会社のグローバル化も課題となってくる。三点目は「経営の時間軸の問題」。今、メディアではFinTechという言葉が流行っているが、バズワードの賞味期限はせいぜい1年。理想の事業を構築するには、起業して10年が必要だと言われ、FinTechに関わる事業者は、ステークホルダーとこの時間軸に対して理解を得る努力をし、関わり合えるかどうかが今後の課題といえる。