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ベンチャースタジオを活用したオープンイノベーション──三菱倉庫、大林組などが語る、新たな“可能性”

「01Booster Conference 2024」レポート

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ベンチャースタジオに取り組むための、社内での合意形成ポイント

 「STUDIO 10X」に参画するパートナー企業は、取り組みに大きな期待を寄せていることがわかったが、そもそも参画に至るまでの社内での合意形成に困難はなかったのだろうか。丸山氏は、「“ベンチャースタジオ”というワード自体が浸透し切っていない状況下では、経営層に取り組みの趣旨を理解してもらうのも大変だったのでは」と各社に話を振った。

 「社内の既存ワークフローにまったく当てはまらず、苦労した」と答えたのは、大林組の湯淺氏だ。R&Dであれば一定期間後の成果発表、アクセラレータープログラムであればPoCの成果物を見据えて予算を獲得すればよいが、事業が立ち上がっていないばかりか、どれほど多くの起業志望者が集まるかも、どのようなアイデアで起業するかもわからないベンチャースタジオでは、そもそも成果を予想しづらい。結果的に、取り組みを前向きに捉えてもらえるキーパーソンから地道に承認を取っていく他なかったと振り返る。

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山田 奈緒美(ヤマダ ナオミ)

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